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プロ野球 私の記憶 野球好きの私が、いつのころからかプロ野球を見なくなり、たまに見ても、現役で活躍している選手よりも監督やコーチや解説者の方が誰だかわかるような年になってきた今日このごろ。その昔、野球と格闘し私を興奮させてきたあの選手たちを今でも思い出します。そして、若かったあの時の興奮の記憶は、50代の半ばになった今でも時々私の脳裏をかすめます。このブログは、そんな感情を共有できる私と同年代のおやじたち、また自分自身の備忘録として綴っていきたいと思います。

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スライダーだけ待ってればよいという信念のもとにホームランを打った山本浩二

「プロ野球のバッターは、速い玉だけならば、いつかは打つものさ。」と、誰かが言っていたのを聞いたことがある。では、変化球はどうなんだろう? 変化球だけならば、いつかは打つものさとは、絶対にいえないだろう。変化球の方が種類が多いのは当然だからだ。では、スライダーだけを待っていればよいという場面で、スライダーをホームランした山本浩二はすごくないのか?

いきなり、こんな書き出しになってしまったが、私がこの山本浩二のことを思い出す時には、かならずこの場面が頭によぎる。それは、1986年の西武対広島の日本シリーズの1戦目のこと。

広島球場だったと思うが、確か西武が2対0でリードしたまま、9回の広島の攻撃を迎えた時だった。これまで、エースの東尾に0封されていた広島打線に火がついた。3番小早川がライトスタンドへホームランを打ったのである。だが、まだ1点ある。あとを抑えていけば西武は勝てる。そして、打席に立ったのが山本浩二である。4番打者、ホームランバッターである。彼の打つ時の構え方は、打つタイミングを計っているかのようにバットを揺さぶる。さあ、打ってやるぞと言わんばかりに見える。そして、東尾の外角へ逃げるスライダーをライトスタンドへ叩き込むのである。

打った後の山本浩二の談話は、「あのケースはスライダーしかないと思っていた。」
さすが、プロの一言である。


こんなスーパースターの山本浩二だが、笑えるエピソードを2つ紹介しよう。

まずは、珍プレー・好プレーによく出てくるセンターフライのヘディングである。この試合を私は生放送で見ていた。巨人対広島の試合である。中畑の打った打球がフラッフラッっとセンターに飛んでいく。特になんてことはないフライである。取るのかと思いきや、なんかボールが勢いよく跳ね返ってとんでもない方向にボールが逃げて行った。何が起こったのかわからなかった。スロービデオを見ながら、解説者の広岡達朗氏はこう言っていた。
「これは、山本浩二はボールを頭に当てていますよ。こりゃ穴があったら入りたいぐらいでしょうな。」フライをヘディングした選手は、山本浩二だけでなく宇野勝・駒田徳広・ポンセ等々いらっしゃるようですが、生放送で見ていた山本浩二の印象はでかかった。

もう一つは、確か出身大学リーグ対抗のプロ野球のOB戦だったと記憶している。田淵と山本浩二が同一チームにいたから、六大学リーグVS東都大学リーグだと思う。ことが起きたのが、田淵が一塁ランナーにいて、山本浩二がバッターの時である。ピッチャーが投球動作に入った瞬間、田淵が盗塁したのである。あの足が遅いとされている田淵がである。山本浩二は空振り。キャッチャーから返球がいき、2塁の数メートル手前で、田淵は余裕のアウト。田淵にマイクを向けると、「ヒット&ランのサインが出てたから走ったのに、山本浩二がわざと空振りしやがった。」爆笑である。


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